猫の仕草に込められた気持ち
猫はポーカーフェイスな生き物です。
そのため感情を読み取れずにご機嫌を損ねてしまって、急な感情の変化にびっくりすることも。
でも表情からは分からなくても、その仕草から猫の感情や伝えたいことを理解して、気持ちに応えてあげることができます。
ここでは猫の仕草に込められた意味をご紹介します。
・耳の状態
耳は猫の気持ちが分かりやすく表れる部位です。
怒っているときには耳が後ろに反り、逆にリラックスしているときは耳が外向きになります。
怒りモードとリラックスモードは一見すると耳の状態が似ているため勘違いしてしまいがちですが、表情に大きな違いがあります。
怒りモードのときには目を大きく見開いてこちらを睨みつけますが、リラックスモードでは眠たそうに目を閉じているのが特徴です。
・しっぽの動き
しっぽも猫の気持ちが表れやすい部位です。
しっぽをゆっくりと振っているときは、遊びたいというメッセージです。
猫が満足するまで遊んであげましょう。
ここで注意したいのが、しっぽを大きく動かしているときです。
ゆっくり大きく動かしているのであればリラックスしている状態ですが、早く大きく地面にぶつけるように動かしている時の猫はイライラしている状態なので、執拗にかまわずにそっとしておいてあげましょう。
・ポーズ
猫がリラックスしているときに取るポーズに、「香箱座り」と呼ばれる状態があります。
香箱座りは四肢を曲げて座る体勢のことなのですが、すぐに立ち上がることが難しい体勢です。
そのため、香箱座りをしている猫は飼い主を味方として信頼して安心していると考えられます。
また信頼感がさらに高まると、仰向きになって飼い主にお腹を見せるポーズを取ることがあります。
お腹は猫にとっての急所であるため、ここを無防備に見せるということは、飼い主に最大級の信頼を寄せていると思っていいでしょう。
良い関係を築くには距離感も大切
猫にはパーソナルスペースと呼ばれる、快適に感じる距離感があります。
このパーソナルスペースは50センチ~1.5メートルほどといわれています。
そのため飼い始めて日が浅いうちは、このパーソナルスペースを意識して付かず離れずの距離感で様子を見守ると良いでしょう。
猫はあまりベタベタすることを好まない生き物ですが、飼い主のことを信頼するにつれ、至近距離まで近寄ることもあります。
適切な距離感を見極め、愛猫との良い関係を築いていきましょう。